バイクメーカーの優等生と言われる高性能バイクのHONDA
HONDAといえば「バイク業界の優等生」と言われる性能の高さで知られるバイクメーカーです。
国内4大メーカーでも最も高いシェアとなっており、さらに自動車や軽自動車でも性能の高さで安定的な人気となっています。
HONDAの歴史を語る時に必ず登場するのが創業者である本田宗一郎で、故郷である静岡県浜町には「本田宗一郎ものづくり伝承館」が作られるなど生前の多くの実績が語り継がれています。
本田宗一郎と言えばパナソニック(旧:松下電器産業)の創業者松下幸之助と並んで経営者のお手本として語られる存在なので、ビジネス書を読んだことがある人なら一度ならず生前に残した言葉を目にしたことがあるのではないかと思います。
本田宗一郎は静岡県に生まれ、鍛冶屋を行っていた父親の手伝いをしながら幼少期を過ごします。
のちに家業で自転車修理を扱うようになると、そこから最先端の自動車産業にも興味を持つようになっていきます。
1922年の15歳のときに上京し、東京都神田にある自動車修理工場であったアート商会に丁稚として入りそこで自動車修理の技術を身に着けます。
このアート商会ではレース用車両も手がけていたことから、若い本田宗一郎は最新のモーターに触れる機会を得ます。
戦前・戦中には自動車部品工場を立ち上げるのですが思うように事業が進まず、一時トヨタから買収をされることも経験しています。
本格的に本田技研工業が作られたのが1946年の戦後で、自転車用の取り付けエンジンとして記念すべき初代モデルの「ホンダA型50cc」が作られます。
その後エンジン製造工場を故郷である静岡県の浜松市に作ることにより、本格的なバイク製造メーカーとしてのホンダがスタートしていきました。
誰でも乗りやすく壊れにくいバイク
ホンダのバイクは日本国内だけでなく世界的にも絶大な支持を受けています。
特に世界一売れているバイクとしてギネスブックにも載った「ホンダ スーパーカブ」が代表車種として知られており、東南アジアなどのバイク大国ではホンダの製品に乗っていることが一つのステータスになっています。
また日本においては警察用の車両にホンダのバイクが導入されており、全国の自動車教習所でも教習車としてホンダのものが広く使用されています。
免許を取り立ての初心者ライダーにとってもホンダのバイクは非常に使い勝手がよく、メンテナンスのしやすさや故障頻度の低さ、また全体的なバランス性能など総合的に最も高い品質のバイクというふうに言われています。
逆にバイクらしいバイクに乗りたいという往年の硬派なライダーにとってはそうしたホンダのバイクが「優等生」のように感じる部分があるようで、あえてホンダは乗らないというような人も見られたりします。